祝 辞
戴帽生の皆さん、本日は誠におめでとうございます。
またご参列頂いておりませんが保護者の皆さまにも心からお祝い申し上げます。コロナ禍とはいえ、看護学校の一大イベントである戴帽式にお招きできなかったことは非常に残念で、申し訳なく思います。
毎年、来賓として戴帽を見守って頂いている実習病院の方々にも、本日は参列頂して頂いておりませんが、皆さんに対する期待は大きなものがあります。例年でしたら皆さんは明日から病院実習になりますが、今年はそうゆうわけにはいきません。これは本校ばかりではなく、全ての看護学校の同学年も同様です。皆さんもあせらずに時を待ってください。そしてその日までに万全を期して準備、つまり学内での実習と座学をしてください。
新型コロナが流行し始めた2月以降、かつて経験のない多くの出来事がありました。今はまさに「コロナ時代」と言えるでしょう。皆さんのなかには先輩方が経験しなかったような苦労をした人もいるでしょう。
しかし逆に先輩方が在学中に勉強しなかったような多くのことを学ぶ機会があったはずです。「コロナ時代」にはこれまでとは違った「学び方」があります。今は「コロナ終息後」のことを考えて勉強してください。時間に余裕ができて生活習慣が変わったり、油断してしまうと、コロナが終息した後に勉強や実習についていけなくなります。まさに今、この「コロナ時代」にきちんとやっていた人と、だらけてゴロゴロしていた人とでは、今後大きく変わると思います。
私は皆さんにこれまでの先輩とは違った期待をしています。神経を研ぎ澄まして、未来に向かって前進してください。
令和2年10月16日 秩父郡市医師会 会長 井上 靖
1 ~ 1件 / 全1件