本校からのお知らせ

令和2年10月16日 戴帽式式辞

式 辞

秋のこの良き日に戴帽式を迎えられた皆さん、おめでとうございます。

御来賓の皆様にはこの厳粛な場に御立会いいただきまして誠にありがとうございます。コロナ禍のためご参会いただけなかった方々からも多くの祝辞をいただきまして感謝申し上げます。

本日、皆さんはキャンドルに灯をともし、看護師の先輩である北原副校長、富田教務主任からナースキャップをかぶせていただいて、戴帽式を行いました。戴帽式は看護の道を目指す人が改めてその意義を考え、決意を新たにし、自覚するための儀式であります。初めて実習を行う前に行われる訳ですが、キャップは看護師という職業の象徴であり、ろうそくの灯はナイチンゲールから続いている看護の精神を表すものと思います。その精神というのは看護を専門職として捉えて、その仕事に対して責任と自覚を持つこと、そういった看護師になる決心をすることだと思います。

それと共に皆さんには、ご父兄や、中学、高校の先生、これまでお世話になった全ての方に対して感謝の気持ちを持って臨んでほしいと思います。

今、皆さんの前に立っている「ナイチンゲール像」は本校の前身である秩父准看護師学校から引き継いだもので、昭和、平成、令和と秩父の看護学生を見守ってきました。最後に歌う校歌「われらともしび」も秩父の看護学生に歌い継がれました。入学後の皆さんは看護学概論や保健医療論、また解剖生理学などを勉強し始めて多くの医学用語も使えるようになっていると思います。すでに看護師の卵として、医療者の仲間入りをしつつあります。

今年は校内での実習が多く、直接患者さんと向き合うことができないことは残念ですが、実習用の人形を使用して先生方から教えを受けることになります。

今、高齢化社会を迎え、日本の医療や介護は大きな転換期にあります。医学は日に日に進歩し、医療のシステムは社会情勢によって年々変わっています。

皆さんは看護実習で近未来の自分の姿を見つめて勉強していくことになると思います。

当看護学校は、久喜邦康市長をはじめとした行政の皆様、実習等施設の皆様に日頃からお世話になっております。本日はコロナ禍のためご列席いただいておりませんが、ご祝辞をいただいていることに、改めて御礼を申し上げます。

最後に、皆さんは秩父だけでなく、日本、世界の病める人々からも頼りにされ、慕われる看護師になることを祈念いたしまして式辞とさせていただきます。

令和2年10月16日

秩父看護専門学校 校長 横田幸弘

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